競馬で一服。|List №8

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競馬記者になってみよう。

 4週間にわたる「体験入社」期間が終了した。株式会社ケイバブックでは、来春に卒業予定の学生を対象に、編集、取材記者を募集している。体験入社とは、春に入社1次試験をクリアした学生達が1週間単位で栗東本社に勤め、競馬記者を体験するシステム。学生側からすれば、競馬記者としての特殊な日常を体験することで職種に対する知識を身につけ、そのうえで入社を希望するか否かの最終判断ができる。会社側にしても、ペーパーテストや型通りの面接だけでは掴みきれない個人の本質や適性を、ある程度は見極められるというメリットがある。

 火曜日に栗東へやってきた学生たちは、水、木、金と午前4時前に起床。トレセンヘ足を運んで調教見学。それが終わると会社へ戻って原稿作成、データ整理といった基礎作業の手ほどきを受ける。普段は深夜まで起きているという彼らにとっては、昼夜が逆転した生活リズム。想像以上の苦痛を伴ったろうに、それぞれが競馬漬けの生活に耐えていた。土日は途中からは週報用原稿の処理と校正作業も加わった。もちろんレースの最中には、私を筆頭とした編集局員の「よっしゃ、追え、追え、しっかり追え」「アカン、差し返せ、なにしてんねん」といった怒声が編集部内に渦巻く。そんな常識破りの我が部署。免疫のない彼らがよく耐えたと思うが、そこは並ではないレベルの競馬ファンたち。ゴール前で我々と一体化して「○○○こい!」と叫ぶ猛者もいた。

 私の馬券作戦は、レースが下手だったり、気持ちが弱くて実戦で持てる力をフルに発揮できない馬に注目するもの。そんな馬達がきっかけを掴んで変身する瞬間を見極めて(見極めたつもりで)狙うのだが、そういえば、長く付き合っている私の友人は知人には、不器用な人間が多い。生きるのが下手だったり、世渡りが下手だったり。でも、そんな彼らだからこそ、ひたむきに生きている姿を見るとついつい応援したくなるのだ。今回の体験入社で私の前に現れた学生たちも、不器用だったり自己表現がうまくなかったり、そんな人種が多かった。そんな彼らと縁が出来るかどうかはまだわからないが、起伏の多い今後の人生を乗り切るとしたら、やはり競馬との友好関係を構築するのがいちばん。酒を飲みつつ競馬談義なら声をかけてきな。喋り出したら止まらんオヤジでよかったら、いつでも付き合うぞ。

かつぶー>いやぁ、じつに羨ましいですねぇ。午前4時起床ですか、全然問題ないですね。今の泊まりは寝れて3時間ですしねぇ・・・大体この会社に入ろうと思った時点でこの位は知っているとは思いますけどね。これで「耐えている」ようではうまくないんじゃないですかね。好きなもんだったら時間、給料関係ないですもんねぇ。自分なんか36レース見たいですけど、流石にそれは出来ない。原稿処理、校正なんて楽しそうでワクワクしますわ。やった事ないですけど・・・
 競馬記者を目指そうと思っていた矢先に父が死んでしまって、急きょ職についた自分には羨ましくて仕様がない。しかしこれは自分が決めた事であって父のせいではないんですけど、時々思ってしまうんですよねぇ。しかし本当にやりたかったら待っても良かったし、後からチャレンジも出来たんだろうから、これは勝手に諦めた自分が悪いんですけどね。競馬記者でなくてもなんか競馬に関係する仕事があればやりたいなぁと思っている今日この頃です。どこか雇ってもらえませんかねぇ、このページ見て下されば競馬に関する想いはわかってくれるはず・・・では。安月給で未だ独りもんですしねぇ・・・そういう所では人生においては相当不器用と言えますかね。なんで応援してください(笑)。
唄い出したら止まらないオヤジでよかったら、いつでも付き合うぞ。

トレセン発 馬も泣くほど、イイ話より 2006.9.13

敗因よりもまず勝因。

 競馬というものは考え過ぎて損はないんです。
 これは悩みすぎてしまうとか、優柔不断で決断力がないとか、そういうことではありません。馬券がハズレても、それはあくまで結果論であって、考えないで買うよりも考えに考えて買った方がいいに決まってるんだから。それがレースを「読む」力になる。

 レースが終わった後で「推理の過程でどこが間違っていたんだろう」と復習することも勿論大切ですが、それ以上にまずはレース前にとことん考えるべきでしょう。しかしレース結果を分析する時に、みんな「敗因」ばかりを気にするんだけれども、あれはどういうことでしょう。「敗因」はあまり考えない方がいいです。

 「ああ、やっぱり馬体重が重かったのか」とか「ペースが合わなかった」「不利があった」「今日はタイムが速過ぎた」とかさ。それよりも「勝因」だよ。この馬が今日どうして走ったのか。こういう馬体でこういうパターンだと走るんだ、という事を実はみんな忘れちゃうんですよね。自分が買って負けた馬のことは良く覚えていても、当たったレースの時は浮かれちゃって「勝因」をしっかり分析したりしないでしょう。そこが勝負師として甘いところだよな。勝った馬の「勝った」という記憶だけがあって、「この馬で儲けた」という記憶だけが残っていて、次もその馬を買ってしまう。みんなそうして負けていくんです。追っかけてはまってしまうということですよ。自分でもなんとなく身に覚えがあるでしょう(笑)。

 ところが冷静に勝因というのを解読していれば、「この前はこういうレースだから勝てた」というのがわかっているから、次走がそのパターンにあてはまらなければ買わなくてすむんです。その馬の勝ちパターン、負けパターンまで覚えていく、ということ。これがわかるようになればしめたものですよ。

 「敗因」以上にまず「勝因」。まぁ、これは人生にも通ずるところがあります。
 調子のいい時は、浮かれあがっちゃって結果だけに満足してしまう。なぜ自分がそんな好成績をあげたのか、原因を究明しようとしない。だけど負けた時は頭が暇ですから、きちんと反省するんだよ。

 競馬って、そういうレースそのもののノウハウじゃなくてさ、心構えみたいな部分っていうのがいちばん大切なハード部分なんだろうね。

かつぶー>なぜ敗因を気にするのかというのは、自分の場合回顧しているのは「次走狙えるかどうか」という事が念頭にあるからだと思いますねぇ。例えば不利があったとなれば不利がなければ勝てるということですから、再度同じクラスという事から次走狙えるのでは、と考える事が出来る。勝因を考えた場合は、条件戦では勝った馬は大体が次走ひとつ上のクラスになる。上のクラスになると勝ちパターンになったとしても、一般的に相手が強くなりますから勝てない事も考えられるんですよねぇ。そういう場合は上でも通用できるのか、という事も考えなければならない。
勝因というよりも好走パターンを記憶しておく、と言った方がいいかもしれないですね。そうなれば次走にもつながる。まぁ敗因も裏返せば勝因と言う事も出来る訳ですから、要は馬券買ったらハイ終わりではなくて、その馬券が当たってもハズレてもそのレースについてはレース内容、馬券内容共に回顧しなさいよ、と言う事なんではないですかね。
ただこれが出来そうで出来ないもんですよ。毎年千頭以上出てくるんですからね。まぁそういう事を考えたら勝因だけなら1開場として週24頭、それなら覚えられますかね?自分の頭じゃ無理ですな・・・

競馬どんぶりより 2004.10.29

貧乏をわきまえろ。

 『貧乏』という言葉は嫌いだが、ここで言う貧乏とは一般人、つまり中流階級位の人と解釈してほしい。給料は20万から40万位で、賃貸マンションかアパート、あるいはローンが残っている一戸建てに住んでいる。サラリーマンの大半がこんなものだろう。そんな人達が馬券を購入するのに1点1万円単位はきつい。やはり千円単位だろう。いや、百円単位かもしれない。

 そういう人が無謀な夢を持ってはいけない。例えば馬券で家を買うとか高級車を買うという夢だ。冷静に予想する事(例えば、どんなに穴が取りたくても目の前のレースが堅そうなら穴狙いを我慢する)が馬券の勝つ上の基本だとすると、これらの夢は冷静な予想の妨げになる。そもそも貧乏人が競馬をする事自体が思いやりに欠けているのだ。誰へのかと言うと、家族への思いやりだ。

 この不況の中子供の給食費さえ貴重なのに、競馬をすればそれが2分で吹っ飛ぶ。年金が少ない両親へ仕送りは?病気の祖父母への医療費は?1レース1万円、その1万円をあげれば喜ぶ肉親が沢山いるというのに、毎週その1万を捨てているのだ。素人の大半は的中率2割程度なのだから、そう言われても異論はあるまい。リストラの可能性もあるのに、貯金もなければどうするのか。
 じゃあ競馬をするなというのか。
 そうじゃない。貧乏なら地道に競馬貯金のようなものを別につくり、その金で勝負すればいい。子供の給食代を使ってしまうなら人間失格なのである。そしてその勝負では、きちんと単複を購入すること。複勝のありがたみは貧乏を極めればわかる。

 貧乏は常に生活と戦っているから辛い。百円単位の馬券だろうが、緊張をする勝負馬券なのだ。だから貧乏な上に家庭な円満な競馬ファンは偉いと思う。妻に 1ヶ月の生活費を渡した上で、余分な出費(例えば子供の新しい服)の事も考慮し、残ったお金で馬券を買う。しかも負けてはいけないという危機感があれば、本当はそんなに負けないのである。親が病気になれば負けなくなる。子供はひとりが精一杯なのに、また出来たら負けなくなる。親が病気になれば負けなくなる。

 それはなぜか。これまでに私が怒気を露わに書いてきた事は、競馬に対する姿勢の事だ。軽薄で考える事も放棄し、我儘で、マニアックで、馬鹿騒ぎして、右へ習えで、信念がないからJRAに抗議もできない。そんな無能な男が競馬で勝つことなんか許されないし、出来ない。こんなに貴重なお金を賭けているのに、へらへら笑ってていいのか。一度貧乏なまま病気になって、病院のベッドに寝てもらいたい。そこで競馬をしたとする。『エリザベス女王杯』でエアグルーヴから買い、ああいう負け方をされても、のほほんと笑っていられるのか。つまりレースに対する怒りも、馬券に対する信念や思想もない人間は、イコール、お金の大切さを理解していない、気楽な人生を送っているおぼっちゃんなのである。

 金持ちは大金を賭けているが、あれは勝負ではない。遊んでいるのだ。負けても生活に影響しないからだ。競馬で大金を取られたその日の夜に、銀座に自棄酒を飲みにいけるのだから住んでいる世界が違う。まさに金持ちの道楽である。だから金持ちの事は無視しろ。会社の重役が何万円も馬券を買い総流しで万馬券を取っても、知性があるから取れたわけでも、男らしいから取れたわけでもない。ただのアホである。馬券を取っても馬鹿な男はたくさんいるのだ。
 競馬雑誌に出てくる年間1千万円稼ぐ馬券師も金持ちなのだ。百円単位が1年で1千万円になるはずがない。「俺はなった」って?それは奇跡だ。ギネスブックにでも申請してほしい。1点数万円の投資で中穴を何度か取っていれば、そりゃあ1千万にもなる。そんな記事を見て「俺も」と思い、次のレースで勝負してしまう人が多いのだ。自分の財力をわきまえないといけない。

かつぶー>まぁ自分はこれに当てはまる貧乏人です。しかも限りなく下に近い方ですねぇ、ですから勿論1レース万単位なんて馬券は買いませんし、おっかなくて買えないです。百円単位で馬券買ってて家を建てようなんて夢は考えもしませんよ。自分の的中率は大体わかってますしね。自分は月幾らと決めてやっているので、まぁここでいう競馬貯金のようなものですかね。それで我慢できないなら、ギャンブルはやらない方がいいとは自分も思います。
この本では馬券は単複を買えと言ってますが、自分はこの範疇であれば各人の自由な馬券を買えばいいと思いますけどね。勝ちにこだわるなら単複というのはわかりますけど、今の時代馬券の種類は8種類ですか、あるんですからたまには貧乏人でも遊びたいですしね。そこは趣味として競馬を捕らえているのかそうでないのか、という所でも違ってくるとは思います。自分は「あまり競馬に、勝ちに血眼にはなるな」と思ってますけどね。というのは勝ちにこだわる(勝たねばならないとなる)と競馬が趣味ではなくなってきてしまう。気持ちに余裕がなくなってしまう。そうすると予想が苦痛になってきてしまうんですよねぇ。甘いと言われればそれまでですがね。
しかし負けっぱなしでもいいってのも考え物で、やはり馬券を買うなら当てたいし儲けたい。そりゃあもう真剣ですよ。ですからヘボな騎乗なんかで負けたなら当然怒りますよ、ない金賭けてんですから。
ちょっとこの著者は辛口で見てて機嫌悪くする人もいるかと思うんですが、例えば「アホ連発」とか本を買って読んでいる人に対して「読まなくていい」とか(いくら自分と思想が合わないからといって、買って読んでいる人間に対して言う言葉ではないでしょ。言うなら金返すからこちらに返品してくれと言うべき)大人気ない言葉がよくある。これを自分の解釈で言い換えれば、競馬は趣味だからといっても、小額だからといっても真剣に自分の信念の予想で勝ちにいきましょうよ。1千万だろうが百円だろうが当たりは同じ、予想の当たった喜びは同じなんだから。また真剣に予想すればする程、その当たった喜びは大きい。
その代わりにショックもでかいですけどね(笑)。

競馬勝てる天才、負ける凡人より 2004.9.22

休み明けの馬の考察。

 これはもう永遠の課題である。

 走り頃の脂っこい馬がわんさか出ているレースで、よりによって休み明けの馬だけで決まる事がある。それがまた大万馬券だったりするから始末が悪いのだ。例えば97年5回京都2日目の清水Sは、インターフラッグ―ミルキーウイナーと休み明け同士で決着し、59,390円という大万馬券。共に仕上がり途上と思われているから人気がなかったのであって、走れる状態にあると分かっていたなら、日経賞で4着の実績があるインターフラッグが11番人気になるはずがない。これは明らかに情報不足が原因である。

 専門家による仕上がり診断が信用できない事はもう分かりきっており、判断するのは自分自身であることも肝に銘じているのだが、その判断材料がなさ過ぎるのである。馬体重が格好の基準だという人は、多くの場合に”例外”の一言で片付けられてしまう大万馬券が絶対に獲れない人である。例外が大穴を演出するのであって、セオリー通りに買っていても穴は取れないのだ。
 馬体重は目安ではあるが、明確な基準ではない。もっとこっちが知りたいのは、その馬が休んでいた”詳しい”理由である。因みにこの年、5回京都の6日目までに休み明けで連対した馬は17頭もいて、内訳は骨折4、骨膜炎1、コズミ1、トモ不安1、笹針2、馬体調整2、単なる放牧が6となっている。こうしてみると骨折明けは結構走っている。完璧に仕上げていないと危険だからだろう。つまり「重傷明けの方が、単なる放牧明けより仕上がりは上である」と推測できる。

 しかしこれでもまだ情報不足なのだ。「馬体調整」とはどこが狂ってどう調整したのか?「笹針」は疲れを取り除くだけの目的だったのか?・・・さっぱり分からない。さらに5日目、比叡Sのリボンアンドボウに至っては、「内蔵疾患」明けだそうである。これではまったくの情報不足なのだ。どんな内蔵疾患なのか?十二指腸潰瘍なのか、4型肝炎なのか?はたまた単なる腸炎なのか?腸炎なら完治すればすぐにでも走れるが、肝炎明けなら無理をしないでおこうと思うのは、人も馬も同様である(と思うよ)。

 そんなわけで課題は「どんな理由で休んだ馬が、いきなり走れるか?」という事なのだ。そこでデータをひっくり返してみたのであるが、やはり詳しい症状が書かれておらず、結論には至らないのである。結論がでないまま馬券を買うのはとても気持ちが悪いのだが、これが絶対に買ってしまうのである。馬は休めるのに馬券を買う人間が休めない・・・何かしら不条理を感じる今日この頃である。

かつぶー>こんなの休養明けの馬の出るレースは買うの休めばいいじゃないの、そりゃ自分の意思の問題ですよねぇ。と言ってしまっては話が終ってしまうので自分の休み明けの馬をどう扱うかを考えてみました。
自分は調教を見ていますので休み明けの馬については、時計の出ている追いきりが最低5本あり、尚一杯に追えていればまず走れる状態ではないかと思っています。それで時計が速ければなおよしという感じですね。しかしそういう馬は専門紙の予想の上でも取り上げられます。穴としては軽い追いきりしかない、本数が少ない、速い時計が出ていないという馬です。そういうのは覚えておくしかないと思います。
その他で短距離戦の場合、これは大体一息で行きますので強い追いきりのない馬は終い息切れの可能性が高いと思ってます。その反面中距離戦は道中息つけますので、強い追いきりがなくても好走するケースが多いですね。また休み明けで調教走り、いきなり能力出せると思っても相手関係が悪ければ勝てない訳で、その比較も十分検討しないといけない。クラス編成の時期では降級を狙っての休み明けもあります。この場合は能力上位の馬ですから走れる状態であれば狙えると思います。ただこういう場合はあまり穴は期待できないですね。
他の資料でも”骨折明けは注意”という事が載っていましたので、上記と併せても休養理由としての骨折明けは比較的走るという事でいいのではないかと思います。でも自分は休養理由はほとんど気にしてないですけどね。それより牧場でどれだけ乗り込んでいるのかという情報の方が欲しいですねぇ。

馬券練習帳より 2003.10.23

登録抹消馬の行き先。

 中央競馬を出た馬の行く先は、1994年の中央競馬会の調べではご覧のようになっている(下表)。ひとめでわかる通り、ここには肉用よいう項目はない。

■中央競馬の登録抹消馬の行き先

繁殖
678
地方競馬
1,355
斃死
220
乗馬
2,137
使役馬
51
研究馬
50
農馬
6
3歳未出走抹消
25
その他
133
4,655
※再登録が可能

資料:「JRA’94年度年鑑」より作成

 中央から「地方競馬」へ行く馬はかなり多いけれど、もともと地方の馬の場合は移転先がみつからなければそこで廃用。しかも現在はばんえい競馬を除くと、どこでも10歳までの年齢制限がある。
 「研究馬」とは競馬関係の診療所や研究施設でいろいろなデータを取ったり、病気やトレーニングの研究に使う馬達だ。研究に使用された後、あらためて乗馬として出ていく馬もいる。

 いちばん多いのは「乗馬」である。しかしその大半が遠からず肉用になることは、関係者の間では暗黙の了解事項なのだ。勿論本当の乗馬になる馬も少なくないが、全体からみたら一部にすぎない。
 中央競馬からの「乗馬」転用は1972年の240頭(10.0%)から1985年度の1,547頭(44.5%)まで、13年間で6.4倍に増えている。ところが同時期の乗馬の実数は3,909頭から5,993頭まで1.5倍しか増えていない。この差が意味する所は明らかだろう。

 つまり一旦乗馬として馬を受け入れてくれる施設は単なる馬の集結地点で、そこから先、需要とバランスで馬の本当の運命が決まるわけだ。農水省の調べでは平成6年度には中央・地方あわせて3,573頭が乗馬に行ったことになっているが、これはあくまで馬主(調教師が代行する事が多い)の申告に基づくものだから、肉用になる馬をかなりの割合で含んでいる。
 「たくさん出る馬をみんな乗馬になんてしたくたってできません。だからよほど動きが綺麗だとかバネのあるとか、素質を見込まれた馬だけが選ばれて乗馬になるわけですよ。」乗馬クラブのインストラクター達は誰もがこう口を揃える。どこかで再調教を受けることが決まった馬以外は気の毒だけれど肉用に・・・というわけである。その間、ほんの数日の内にいくつもの施設、何人もの手を経由することもあり、やがて行方もわからなくなってしまうことが多い。

 ほとんどの競馬関係者は、「乗馬」として出て行った馬はその後はあえて確かめようとはしないから、ファンからの問い合わせがきたりすると返事に困ることがある。「一旦手放した馬については何も言ってはならないし、買った方も馬の行き先を教える義務はない」というのが昔からの「ばくろう」の掟。契約書など一切ないし、移動証明も伴わないことがある。競馬の世界もそんな旧来の慣行を忠実に守っているようだし、乗馬施設の馬が他に売られていく時もこうした雰囲気はまだ色濃く残っている。

 ある日、好きだった元競走馬の行方を探しているという女性ファンに付き添って競走馬の中継地である乗馬センターのひとつに行ってみた事もある。こういう場合、調教師や元の馬主に聞いても大抵どうにもならないので自分の足で訪ねるしかない。しかしこのとき馬はすでに転売された後で、「せめてどこに行ったのかを教えてください」と何度も頭を下げるその人に対し、家畜商は買取には応じないでもないが、行く先は絶対にいえないと頑として教えてくれなかった。「この世界のことを知らないんじゃないか」と最後は呆れ顔だった。
 彼等には彼等の生活、ルールがあるからその対応は責められない。肉用にならざるを得ない馬がとても多いこともよくわかる。しかし競馬ブームの表の顔と現実との隔たりの大きさがこのままでいいとも思わない。

かつぶー>馬の平均寿命が17,8年ですから(List№3「寿命はどのくらいか」参照)、競走馬として10歳まで走ったと仮定してもどんどん増えてしまうのはわかりますよねぇ。更に今10歳まで走る馬なんてのはほとんどいませんから、これはどうしようもない。乗馬クラブなんてどこにもある訳ではないですし、金も高いので入会している人なんてのもごくわずかですしねぇ・・・だからといって全馬を余生まで面倒みるというのはとても不可能な事。競馬をなくしてしまうしか道はなさそうですねぇ。
人間にも競走社会では淘汰はあるが、馬との大きな違いは食用の肉にはならない事だろう。馬は経済動物、人間社会だから仕方ないと割り切るしかないのかもしれない。しかし何も知らないで、考えないで競馬をやってていいとは思わない。
これは競馬をやっている人間、携わっている人間には常に付きまとうジレンマだろう。せめて馬頭観音には手を併せてあげましょうよ。

競走馬の文化史~優駿になれなかった馬達へより 2003.9.26

特許予想法売り。

 埼玉県某市在住の方が競馬の予想法で特許を取ったという広告を見つけ潜入。隊長自らが出向き、この広告の主「特許オジサン」に直接会うことに成功した。
 「あんね、駅に着いたらね改札出たところにタクシーが止まっているから、タクシーに乗って○×の会までといえば案内してくれるから・・・」
 電話に出た声の主は予想法で特許をとったという本人であった。隊長はこの特許オジサンの言う通りに、某駅改札を出た直後タクシーに乗り込んだ。確かに特許オジサンの言う通り、タクシーはその会の名称を伝えただけで車を走らせた。20分ほど乗車していただろうか、その会は思ったより駅から時間がかかり、また日も暮れれていたためひどく遠くまで来たような気分になった。

 「お客さんここだよ!競馬もほどほどにしないとねぇ」運賃を払う刹那、見透かしたように運転手はそう言葉を吐き捨てた。続けて話し掛ける言葉を制してタクシーから降りると、そこには確かに○×の会という表札があった。少し緊張した面持ちでインターホンを押すと、中から分厚い眼鏡をしたオジサンが現れた。

 「ヒッヒッヒ、遠いところご苦労様。よく来たねぇ」何と何のためらいもなく応対に出たステテコ姿のオヤジこそ、隊長が会いたかった特許オジサンなのであった。隊長は特許オジサンに促されるまま、応接室へと入ることとした。一応お客という事で上座へ腰を落ち着かせてもらったが、少し頭を上げるとそこには特許庁の登録ナンバー記載された証書が大層立派な額縁に入れられ飾られていた。

 「本当なのかな?」と呟いたその時だった。特許オジサンは咄嗟に一枚の封筒を出すと、これが特許予想であると切り出した。「あ、あのね。実はここに来たのはさ、広告の調査なの。色々と面白い広告を探していてさ、お宅が競馬予想で特許を取ったというものだから・・・」少ししどろもどろになりながら、この ○×会へ来た事を述べた。
 「きっとこのオヤジ怒るだろうなぁ」と思いつつ、反応を待つと意外な言葉を切り出してきた。

 「これね、実は特許ではなくて商標登録じゃ」何かの追跡取材と勘違いしたのか、観念したかのように舞台裏をペラペラと喋り始めた。
 「特許という言葉には素人衆は弱いからね。でも本当に特許を取るというのは至難の技でしょう。複雑な申請書を書いて構造と発明の文献を沢山書いても特許出願中が精精じゃ。だったら特許とよく似た商標登録を取って広告打った方が早いから・・・」更に特許オジサンが言うには、某スポーツ紙は広告審査がとても甘くて、しかも特許と商標登録の区別もつかないアホが審査をやっているから美味しいと付け加えた。

 さて早速特許予想を見せて貰ったがビックリ仰天。予想新聞数紙の◎○▲を組み合わせただけのシロモノ。例えば某紙の本紙◎が軸で、他の予想紙の○▲が対抗というような腰の抜けるような予想法だった。これで何と価格は15万円也。商標登録申請時には作成料等を弁護士事務所に依頼すれば、15~20万円ほどかかるということ。その他必要なのは登録の申請用紙に貼る収入印紙代。
 その後、調査隊独自に入手した資料の中にこの会社の顧客リストがあった。そこには延べ900人を越す顧客リストが記入されていた。

■ワークフロー
1.特許庁に商標登録の申請をする。
2.パブリシティ活動をする。
3.問い合わせの電話があったところで、特許を取れた予想法であることを強調する。
4.直接面談し茶封筒にいれた特許予想法を目の前に置いてセールスする。

■ノウハウ
 これは通販でもいいのでは?と聞いたところ、それではトラブルになるからダメだとのこと。つまり商品は紙切れ一枚であるから、ちゃんと目の前で説明して納得した上で購入して貰うのがベストとのこと。また説明の際に特許庁の承認ナンバーの入った証書の額縁もお客さんに見える位置に飾っておくと、後光として威力を発揮するとのことだった。
 更に広告は審査の甘い某スポーツ紙が最高とのことだった。(このスポーツ紙は大変メジャーなスポーツ紙である)。

■営業テクニック
 日本人は何かと権威に弱い。昨今流行の格付けも然り・・・。つまり競馬予想法も肝心の中身よりも権威で選んでいるということになる。となれ特許庁の商標登録はインパクトありということか。

■収入
総収入1億3500万円以上(15万円×900=1億3500万円)

かつぶー>さて自分も今の給料では話にならないので副業でもするかな、と手に取ったこの本ですけど逆に笑っちゃうものばかりでした。しかしそれでも商売として成り立っているものもあるんですから世の中わからんもんですよねぇ。特許予想は予想紙の印を組み合わせたものだというけど、それはそれである意味正攻法の予想であるし当たり外れの差は少ないともいえ、バカには出来ないと思いますよ。そういう本も平気で売られてますからねぇ。ただそれを知らず、特許(まがい)というのがポイントなんでしょうねぇ。
あとどうせやるなら茶封筒はやめて会社ロゴ入りの封筒にしたほうがいいでしょうね。その方が信頼度は増すでしょうから。J○クラブのような。

一気に3億円稼ぐ焦点競馬ビジネス33のアイデアより 2003.1.8

穴のパターン。

 馬単、3連複が始まって10万馬券なんかざらになってきました。やはり競馬ファン、馬券購入者なら一度は取ってみたいですよね。という事で今回は無い頭振り絞って7/14日終了時までの10万馬券を分析してみたいと思います。(関東圏のみ)どういう馬が来たのか、傾向はあるのか等考える事によって、一歩でも10万馬券に近づければと思います。大体日に1本近くは出ています。そう考えると遠い夢では無いはず・・・

日付 レース 条件 3連複 配当 1着馬
(人気)
2着馬
(人気)
3着馬
(人気)
6.15 福島12R 3歳500万下
芝1800m
2-4-8 144,180円 エイダイヒロイン
9番人気
メジロフォスター
5番人気
ブライダルフラワー
14番人気
6.16 福島3R 3歳未勝利
芝1800m
4-5-13 126,940円 プリティコンシエロ
2番人気
ヒストリアン
8番人気
フジマサチャンプ
11番人気
6.23 福島11R 3歳上OP
芝1800m
4-7-11 584,460円 ジェミードレス
2番人気
ダイワジアン
12番人気
マイネルレグナム
14番人気
6.29 福島6R 3歳未勝利
芝2000m
5-8-11 110,060円 ゴーウィズウィンド
11番人気
ワンダーエベレスト
5番人気
カレントトピックス
9番人気
6.30 福島6R 2歳新馬
ダ1000m
1-3-5 112,950円 ハローマイフレンド
6番人気
スリルショーワルツ
4番人気
リネンスティンガ
9番人気
6.30 福島11R ラジオたんぱ
芝1800m
4-6-13 191,680円 カッツミー
8番人気
レニングラード
4番人気
ソウゴン
13番人気
7.13 新潟10R 閃光3歳500万下
芝1000m
7-15-18 398,580円 ファビュアス
3番人気
ダイワルビアーノ
4番人気
アツスパーコ
17番人気
7.14 新潟9R 笹山3歳500万下
芝2000m
2-8-13 366,520円 マチカネシラナミ
6番人気
ユーコーストック
5番人気
ランシャガール
16番人気

■穴が出たと考えられる要素
エイダイヒロイン(9番人気)・・・人気薄の逃げ切り
ブライダルフラワー(14番人気)・・・○地、休み明けで馬体回復
ヒストリアン(8番人気)・・・ブリンカー2戦目、初出走の芝ニ千で0.4秒差の実績あり
フジマサチャンプ(11番人気)・・・初出走
ダイワジアン(12番人気)・・・前2走重賞
マイネルレグナム(14番人気)・・・格下、突然激走型、距離短縮
ゴーウィズウィンド(11番人気)・・・初ブリンカー、初芝
リネンスティンガ(9番人気)・・・初ダート、鞍上強化(小林順→石崎)
カッツミー(8番人気)・・・前走勝ちの勢い、古馬との対戦経験
ソウゴン(13番人気)・・・着順悪いも勝馬と1秒以内の差、古馬との対戦経験
アツスパーコ(17番人気)・・・○地、中央初芝、調教時計マズマズ
ランシャガール(16番人気)・・・○地、距離短縮

 と大体人気薄で来た馬は上記のような条件があったと考えられます。この中で目立つのが○地、初芝ダート、ブリンカーや逃げという所だと思います。まさによく知られるところの穴のパターンという訳です。特に○地や□地の初芝というのが人気は殆どない馬(それもかなりの)ばかりで穴の宝庫です。これを狙いつづけるのが穴の近道だと思いますねぇ。あとは逃げ、これに初ブリンカーがくっつくと穴の匂いはさらに倍(笑)

 その他で気づいたのは条件でいえば未勝利、500万下。また圧倒的に芝の千八~二千m戦が多いのも注目に値すると思います。あと出目でいうとあまり外枠というのは少ないですね。まぁこれは出走頭数の問題もあるかと思いますがそれにしても2桁番号の馬が2頭入ったのが1レースだけというのは少ないような気がします。また良く来ている目という事では4-5-8-13あたりがかなりの出現率ですねぇ。この条件が全て当てはまる馬がいるかはわかりませんが、もしその時は・・・ふへへへ。

※2002.7.17

馬単・3連複。

 7月13日より新馬券である「馬連単」「3連複」が全国で始まります。競馬ファンで今関心のあるところはこれと言っていいんじゃないですかね。そこで問題がこれをどう利用するのか、またはどう買うのかというのが悩んでいる所じゃないですかね。自分はどちらかというと穴思考なので、非常に魅力ある馬券だなと思っているのですが、「馬連すら当らないのにこんなのが当るはずはないなぁ」なんて思っているのも事実です。

 先立って発売された福島が1開催終って、まだ偏りあると思うがある程度の平均配当等が見えてきました。

■1回福島馬単成績
馬単高配当
順位 結果 配当 日・レース
1 ⑮→⑧ 54,880円 6/30 7R
2 ⑧→⑪ 54,440円 6/29 6R
3 ⑥→① 46,550円 6/15 7R
馬単低配当
順位 結果 配当 日・レース
1 ⑦→① 530円 6/28 5R
2 ②→⑧ 690円 7/5 12R
3 ⑫→⑥ 800円 6/23 6R
馬単平均配当 8,880円
■1回福島3連複成績
3連複高配当
順位 結果 配当 日・レース
1 4-7-11 584,460円 6/23 11R
2 4-6-13 191,680円 6/30 11R
3 2-4-8 144,480円 6/15 12R
3連複低配当
順位 結果 配当 日・レース
1 3-10-16 600円 6/27 10R
2 1-3-7 690円 6/23 5R
3 4-8-6
1-3-4
790円 6/27 10R
3連複平均配当 22,410円

 福島の今開催の馬連平均配当は3,560円だった。馬単は約2倍ちょっと(これは妥当な線ですかね)、3連複は6倍位となっているがこれは1番配当の 58万の馬券があるので鵜呑みには出来ないですかね。さてこの結果から皆さんならどちらをやりたいと思いますかねぇ。これから自分の考えですが、各馬券のメリットや当てやすさ等書いてみたいと思います。

 まず馬単ですが、魅力は人気薄が勝った場合という事になりますね。ただ高配当ベスト3は共に二桁人気の馬が勝つか連対、相手も1~3番人気の馬なしということで馬連でも万券になっているレースです。まぁこんなことは滅多当らないので人気~人気薄で薄い方が1着というケースを狙っていくしかないかと思いますねぇ。買い目は裏表が発生するので馬連の買い目の倍となります。例えば普段馬連5点で買っている人なら馬単なら10点となる。買うなら変に頭を決め付けない方がいいと思いますね。自分は単勝が一番難しい馬券と思っていますので。やっちゃいけないのは単勝断然人気馬を頭に馬単で流すことでしょう。これでは配当の妙味は殆どないに等しいと思います。まぁ安い配当で元返しとなった事を考えると買い目のデッドラインは8点かなぁ、という気はしますね。なので馬連 4点買いの裏表、これでなんとか人気薄が頭に来てくれと祈るというのが自分の現時点での考えですね。

 次に3連複ですが魅力は人気薄が3着までに入ってくれればソコソコの配当がつく、2頭入れば万券は堅いというところじゃないですか。なので人気薄から狙うという時はこっちの馬券の方が案外当る確率は高いのではないか、という気がしています。買い方としては2頭決めて流すかボックス買いでしょうねぇ。自分はボックス買いの方がいいかなという気がしますね。2頭決めるという事は馬連なら1点という事なので、堅いと思っている馬から薄い方へ流すという事が主となるんじゃないですか。それは結果的には配当があまり期待できない割に点数が多くなり、またはずれる確率も高い危険な買い方と思いますねぇ。やるなら10 点は流す位じゃないといけないでしょう。自分は買うなら狙ってみたい人気薄の馬から堅そうな(人気)馬を絡める、という方が確率や配当考えるといいんじゃないかと思っています。面白いのが4頭ボックス買いの場合、馬連では6点となるが3連複では4点と買い目が少なくなる事です。ここが狙い目と思うんですが、1頭しか外れが許されない分当りからは遠ざかる可能性ありますねぇ。また人気馬同士で決まってしまうと馬連より配当が安くなってしまうという現象も起きるので注意しないといけない。やはり5頭ボックスというのが現時点では最良の線なのかな、という自分の中の考えですね。

 最後に共に注意しないといけないのは馬連とのオッズの比較でしょう。「あ~、なんだ馬連買ってた方がよかったよ」というような事がないようにしなければ。馬券の種類が増えるのはいいですけど、これだとパドック見て返し馬見て、なんてしてたら競馬場ではかなり大変な作業になりそうですねぇ。まぁ当たった喜びを考えれば苦にはならないか(笑)

※2002.7.10

たまにはこういうのもいいよね。

 ■馬にささやく「バエズ戦法」ってご存知?
 トム・バエズは騎手としてそれ程対した成績を残しているわけではない。第二次大戦で命を落とすまで5シーズンだけ騎乗。通算128勝がその生涯成績だった。
 とはいえバエズは人気ではいつも№1の騎手だった。それというのも騎乗する馬の脚質がどうであれ、毎レース徹底した「逃げ」を打つからだ。とにかくいつでも後の事は考えず、逃げまくった。これがいわゆる「バエズ戦法」である。

 1940年のこと。「こんなにダッシュが鈍い馬では、いくらバエズでも逃げるのは難しいだろう」といわれた馬がいた。エステラードという馬である。デビュー以来52戦、ただの1度も先行したことがない馬だった。ところがバエズは、このエステラード号でもぶっちぎりの逃げを演じて見せた。レース後バエズは「先頭にたちたくない馬はいない」と名言を残している。
 また競馬ファンの間では、「今日は一発、スタートから先頭に立って逃げてやろうぜ」そうバエズが囁くと、どんな馬でも必ずや逃げたという伝説が残っている。

 ■1600mを5分32秒8 世界一の鈍足馬
 クラシックレースに登場するサラブレッドなら、1マイルを1分30秒台で駆け抜けることができる。ところがこの1マイルに5分32秒8もかかった馬がいる。アメリカのチャックライアーである。
 そんじょそこいらの駄馬ではない。世界的に繁栄しているノーザンダンサー系の種牡馬を父にもつ、れっきとした良血馬。しかしちょっとわがままに育てられすぎたようなのだ。

 5分32秒8という怪記録を樹立したレースでは、まずスタートで大きく出遅れた。これで腐ったのか、300mの地点で立ち止まってしまった。騎手のベラ・トゥールが懸命に走らせようとするが全くやる気無し。やっと走り出してもあっちにフラフラ、こっちにフラフラ。4コーナーでは再び走る事を止めてしまった。最後はヤケになった騎手に30発以上のムチを入れられてやっとゴールにたどり着くという始末だった。
 当然一ヶ月の出場停止処分。その後調教再審査でOKがでて、もう一度1マイルを走ったがまたも同じ失態で5分以上かかってしまった。

 最初廃馬処分にしろと怒っていた騎手にも「ここまでクセが悪いと、かえってカワイイ」と、その後も過保護なほど可愛がってもらったという。

かつぶー>普段レースについて回顧していると、当たり前ですけど当たり前のレースしかないなぁと思ってしまいます。個性的な馬というのも最近はあまり見かけない感じもあって、それが競馬をつまらなくしているところもあるんじゃないかと思います。だからといって何でもありという訳ではないですけど、たまにはこういう後々語り告がれるような個性的な馬や騎手がいてもいいんじゃないかな、とは思いますねぇ。「バエズ戦法」なんてのは以前晩年の増っさんがそれに近かった感じです。なんでも先行させるという点でですけどね。今の競馬はペースなんかが決まっちゃっている感じもしますんでね、そういうのをぶち壊すような騎手なんかいたらレースも面白いでしょうね。予想は大変ですけど(笑)
このバエズ騎手がチャックライアーに乗ったらどうなったのか?なんて考えると面白いですよねぇ。

美酒によえるか?! 競馬びっくり本より 2002.6.26

芦毛馬は気まぐれ。

 都心の会社に勤める独身サラリーマンのK君は同じ会社のOLであるSさんを誘って川崎競馬場へ急いだ。(あまりギャンブルでデートはするもんじゃないね、どちらか勝ってどちらか負けると険悪な雰囲気になる。女性の方が勝って奢ってくれる可能性は絶望的である)Sさんは社内で評判の色白の美人、二人は同僚に内緒でしばしばデートを楽しむ仲だ。この関係がどこまでの関係かによっても変わってくると思うが社内で評判の美人というのは怪しいね)二人は昼過ぎに競馬場に着いたものの、メインレースのホワイトホース賞を迎えるまでの馬券の成績は芳しくなかった。競馬歴は短くないものの地方競馬には馴染みの無いK君、決して取れない穴が続いた訳ではなかったが、もう少しの所で的中馬券わ取り逃がしていた。一方のSさんはK君に連れられて何度か競馬場に足を運んだことはあるものの、気に入った馬名やひらめきで馬券を買っている段階。K君と同様に的中のないままメインレースを迎えた。

 それでもK君はこのレースだけは的中させる自信があった。南関東地方競馬のサラブレッドはA~C級、そして各級を3つに分けて最上級のA1から最下級のC3まで9つのクラスに分かれてい。ところが芦毛馬だけで行われるホワイトホース賞は、出走馬の数を確保する為にC1~C3の3クラスの混合で行われるからだ。出走馬10頭のクラスはC1が5頭、C2が3頭、そしてC3が2頭、クラスによってハンデ差が各2キロずつあったが、下のクラスの5頭は勝負にならないと考えられた。残るのはC1クラスの5頭、しかしそのうちの3頭は前5走が全て4着以下と全くの不振だった。「勝つのは前5走で2着が3度あるセブンシチーで絶対、2着も3着が2度ある8枠ユニオンジャックで間違いなし」、これがK君自信の1点予想だった。パドックを周回する各馬を見ながら、K君はSさんに「7-8で間違いないよ」と告げた。(いくら自信があってもこういう事を絶対に言ってはいけない。競馬に絶対はないんだから)そして「このレースは1年に1回だけの特別なレースなんだ。下のクラスで勝てない馬が、上のクラスの馬と互角に戦えるとは思えない。着順だけ見れば下のクラスの馬を買いたくなるけど、今回だけは絶対にダメ。持っているお金を全部7-8に入れても大丈夫だよ」(こんな事をひらめきや馬名だけで買っている相手に言ってなんになるのか)しばらく無言で専門紙を見ていたSさんだったが、「絶対に?」とK君に念を押し、K君が頷くと「それなら私も7-8を買うけど、もし当らなかったら私が買った分は弁償してくれる?」と真顔で聞いてきた。(最悪だね、これでK君はこの女の本性を見破らなければならない。まぁ絶対だなんて言った自分がいけないのだけどね)この予想には相当な自信があったK君だったが、「任せておけ」とは即答できない。当たり前のことだが、競馬場内で使われる「絶対」は決して絶対ではないからだ。競馬ファン同士の会話で「絶対に7-8」は「何とか7-8できまって欲しい」程度のニュアンスに過ぎない。(自分は競馬ファン同士でも絶対という言葉は使いませんねぇ)だから口では「持っているお金を全て勝負する」言ったところで、帰りの電車賃と夕食代は残す。しかしK君が「弁償するのはちょっと・・・」と言葉を濁していると、Sさんは「K君の嘘つき、私は自分が思った通りの馬券を買うから」と少し怒った様子になった。(これで確定的ですねぇ、Sさんはこういう女なんですよ。でもK君は言った手前は弁償してやるよといういう位覚悟がなければならなかった。またこういう所で自分の買い目を押し付けるべきではない。聞かれたら「自分はこうだと思うよ」という感じで言うべきである)

 勿論K君としてはSさんに嘘を教えるつもりはないし、機嫌を損ねるのも本意ではない。下手にでて「じゃあSさんはどの馬を狙うの?」と聞いてみると、格下である2枠のモブラシラオキを買ってみたい」という。K君は用無しと考えていたが、Sさんをおだてるつもりで「追い込みのユニオンジャックが2着を外すと考えたら、モブラシラオキの逃げ残りだと思うよ。『芦毛馬は気まぐれ』と聞いたことがあるから、追い込みが不発に終る可能性もあるね」とフォローした。(フォローになってないよねぇ、「芦毛馬は気まぐれ」だったらなんで1点での予想が成立するのかわかりません。K君墓穴堀まくりです)これに気分を良くしたSさん、「それなら2人で2-7を買いましょう。7-8なら3倍にもならないけど、2-7なら8倍以上。これで儲けてお正月は二人でどこかに行きましょう」と提案してきた。(なんでこういう話になるのかわかりません。なんで二人で同じ馬券を買わなければいけないのか)あまり乗り気では無かったK君だったが、「二人で遊びに行きましょう」という台詞には弱い。頭の中で素早く「3倍以下の7-8では正月に遊ぶ資金が心細い。それなら2-7で勝負するのも面白い」と計算し、提案を受け入れた。そして「私が買ってきてあげる」というSさんに財布の中に5千円だけを残して3万円を渡し、先にスタンドへ戻ってスタートを待った。

かつぶー>結果はK君の思った通り7-8で決まり、Sさんがこのレースで馬券を取ってコートを買ったということを後から噂で聞いてショックを受けたというオチですね。2-7だったら「7-8で絶対と言われたから」と泣き付かれたらどうにもならないでしょう、という事ですねぇ。確かにそう言われたら何もいえませんな(笑)
異性の女性(特に競馬を知らない)と行くのは構わないんですけど、いいとこ見せようと思っていくのはどうかと思いますねぇ。はじめに「競馬には絶対はないからくる馬教えてくれと言われても無理だが、自分の買う馬(買いたい馬)は教えますよ」「自分の金で買うのだから自分で考えた方がいい」「儲かったら奢ってあげるから応援してくれ」とでも言っておけばなんとかなるんじゃないですかね。それから自分から「この馬で間違いない」とか言わない事、あとは自分で馬券は買いに行くこと(笑)
またここでは「何が良いと思う?」と聞いて「2-7はどう?」と打診されたら「良い狙い、それを買おうと思っていた」と褒めて、自分は相手の見てないところで7-8を買うのがいい、それで2-7を応援する素振りをすることと書いてあるがそれもどうかと思うんですけどねぇ・・・
まぁ結局は相手の性格次第となってしまいますかねぇ。でもやはり競馬は同じ位の知識のある人とああだこうだいいながら、ビールでも飲みながら見るのがいいんじゃないですかね。

競馬場は宝石箱より 2002.6.12